レー ラダック弾丸旅行記!


2014年9月6日〜8日
レーラダックヘ弾丸旅行!
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突発的に行くと決め、突発的に行ってきた。
結果、これまでで一番感動する旅になった。

レーはインドの北部カシミール地方ラダックにある街。
標高は3,500mほど。冬は-30度、夏は30度と寒暖差が激しい街。
チベット系民族が多く暮らしており、みんな素朴で親切。
顔が日本人に近いため なんとなく落ち着く街だ。

6日(土)の夜、仕事を終えてから空港へ。
一緒に行くBJの先輩Iさんと待ち合わせ。
明日のために控えよう。と言っていたビールを飲み ムンバイを発つ。23時。
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レーまでの直行便はないので デリーで乗り換え。
デリーに着いたのは夜中の1時過ぎ。
レー行きの便は翌朝8:50。それまではプチ野宿になる。

人生初のデリーは野宿をする場所になった。
ただ、ターミナル3は比較的新しく、カーペットも空調も有。
野宿としてはファーストクラスかもしれない。
映画『ターミナル』を思い出す。
エスカレーターの下という素敵な寝床を見つけ出し、1日目終了。
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翌日、虫刺されと悪いニュースで目を覚ます。
早朝Iさんにかかってきた電話によると8:50の便がキャンセルとなり、11:00発になったとの事。

Air Indiaめ。最悪だ。
そもそも初めに予約した時は6:15発だったのに。

弾丸旅行なので明後日8日(月)の朝10:30の便で帰らなければならない。
実質 観光に使えるのは、今日の7日と8日の早朝のみ。

ここで時間をロスすると観光の行動範囲がかなり狭まる。
すぐさま航空会社に抗議。その前の便に乗せろと交渉するも どうにもならず。。

Air Indiaからお詫びとして用意された朝飯にも断食で反抗。
こっちはもう とっくにチキンラップ食ってんだよ!
担当責任者風の男はその場限りの嘘をついて行方をくらます。やられた。

結局デリーを出発したのは昼の12時。
当初の計画から6時間近くロスしてる。
あぁ。旅のスケジュールは大幅に塗り替えだ。

とはいえ、しょうがない。
そして飛行機に乗り込むと悲しい程にワクワクしてしまう。

飛行機が北上するに連れて雄大な山々が見え始め、次第に興奮。
隣の乗客とも不思議と仲良くなり、皆でワクワク。いい感じだぞAir India。
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デリーを発ってから約1時間。
ついにレーに到着。

飛行機を出た瞬間に感動で体が止まる。
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こんな綺麗な青空は見たことがない。
黒々とした青空とは おそらくこれの事。
天気も最高。空気が澄んでいて、恐ろしく静かな場所だ。
Air Indiaへのイライラは既に忘れている。

空港は富士山頂上と同じ程の高さ。
空気が薄く、少し息苦しい。人生で一番高い場所に立つ。
高山病が心配だ。

空港で手続きを済ませ、空港前の小さなロータリーでドライバーと顔合わせ。
気さくで親切なドライバーで一安心。
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時間は13時過ぎ。
朝飯をろくに食ってない我々は腹ペコペコ。
まずは昼飯を食べよう。ということで市内を走行。

しかし車から見えてくる景色は一瞬で空腹を忘れさせる。

地層剥き出しの岩山がどこまでも続く。
壮大な岩山の間を流れる雄大なインダス川。
水辺の近くにはポプラの木をはじめとする高山植物。
どこを見ても見たことがない風景。飽きが来ない。
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驚きで口が開いたまま。気付くとドライバーオススメの店に到着。

レーといえばチベット料理。
モモ呼ばれる蒸し餃子、コティと呼ばれる焼き餃子、
トゥクパやタントゥクと行った麺料理など様々。

まずはモモとトゥクパを注文。
道路沿いの小さい店だが相変わらず景色はキレイだ。
昼も過ぎたからか人もまばら。

料理はすぐに運ばれてきた。
レーに住む人の多くは仏教徒。肉もよく食べる。
ただ、あまり牛は食べないようだ。
出されたスープやモモ、トゥクパにはラム肉が入っている。
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味は最高。
インド料理と違って辛くない。
ラム肉の餃子だ。トゥクパの米麺もイケる。

食べ終わって気付くと周りは犬だらけという点はムンバイと一緒。
レーの犬は若干大きくてフサフサしてる。
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昼食を早々に済ませて観光へ。

はじめに向かったのはアルチ僧院。
空港から西に1,2時間ほど走った場所にあるインダス川沿いの僧院(ゴンパ)。
白い壁に囲まれたた家々や僧院がキレイでどこか懐かしい雰囲気。
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僧院内部は撮影禁止だったが、中には大きな仏像があり その周りに色とりどりの装飾がされている。内部は日本の寺院よりもカラフルだ。
天井は高いが床は5m × 5m程。街の中に数個の僧院が建てられている。
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このあたりにはマニ車が多く見られる。
マニ車とは円柱型の回転する仏教信仰の道具。
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これを回すと1回お経を唱えた事になる。
レーではラダック語やヒンディー語などが使われているが、
どんな言葉を話す人でもこれを使えばお経が唱えられる。
おかげで俺もいっぱい唱えられた。
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次に向かったのはリキール僧院。
ここは小高い山の上に作られた僧院で、頂上近くには黄金の菩薩像が座っている。
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山斜面に沿って建物がひしめくように建てられていて、その間を迷路のような細い路地が続いている。
その道を歩いて行くのは楽しい。異世界に来たようだ。
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そして登りきると眺めが最高。
雄大な風景は何時間でも見ていられる。
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そうこうしている間にもう夕方。
これ以上遠くへも行けないということで、宿のある街まで戻ることに。

宿は空港からさほど離れていないレーの中心地。
その前に今回の旅を手配してくれた日本人に会いに行く。

数年前からこの地に住み、旅のコーディネートをしている女性。
親切でエネルギッシュな人だ。
日本人が勧める観光地やレストランなら安心して行くことが出来る。

レーに行くことがあれば必ず彼女のもとを訪ねる事をお勧めする。
http://zanskar555.blog117.fc2.com/

因みに彼女から聞いた情報によると、この4日間ほどレー行きの飛行機は飛んでいなかったそうだ。
天候も荒れていて、今日レー来れたのは幸運だったらしい。よかった。

彼女と明日の観光コースを相談し、今日の夕食に
オススメのレストラン「チベッタン キッチン」を紹介してもらう。
お腹はまたペコペコ。

その前にチェックイン。
一戸建てのゲストハウス。
部屋は10畳以上。テラスもあって広さは十分。ホットシャワーも完備だ。
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元気な女将さんに迎えられ今夜の寝床をゲット。
エスカレーター下の野宿からギャップが大きい。

荷物を置いたらすぐさま夕食へ。
外に出るといつの間にか薄暗い。
そしていつの間にか寒い。
ムンバイの温暖な気候に慣れた体には堪える。

レーを完全になめていた俺はシャツにカーディガン。
夕飯を食べ終わる前に凍えてしまうかもしれない。

Iさんにも驚かれ、親切に毛布を貸してもらう。
旅は準備が大切だ。すいません。

チベッタンキッチンは歩いて10分程の場所。
有名店ということもあり、店内はすでに満席。
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仕方がなく外のテーブルで食べることに。
毛布がなかったらヤバかった。

コティにトゥクパにチベット風パイなど、チベット料理を注文。
高地なのでビールだけは我慢。
しかし有名店だけあってどの料理もすごく美味い。
そしてビールに合いそう。
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腹が膨れるとやってくるのは眠気。
昨日はろくに寝れて無いし、明日は5時起き。
体が今すぐ寝ろ!と言っている。

レーはいきなり暗くなる。
山に太陽が沈んだら夜だ。

レーに期待をしていたポイントの1つは夜空。
空気は澄んでいて灯りも少ないのでものすごい星空が見れると思っていた。

が、見れなかった。
スーパームーンの前日。
月が明るすぎて星ほとんど見えず。。
満月のアホ!

すぐに部屋へ行き温かいシャワーを浴びて爆睡。
暖かい布団に包まれて2日目終了。
いい宿だった。

翌朝5時に起床。
高山病の影響か少し頭が痛い。

でも そんな事は言ってられない。
10:30には空港に着かなければならない。

残された時間は5時間ほど。
最後までレーを楽しもう!

朝早く迎えに来てくれた優しいドライバーに連れられて向かったのはティクセ僧院。
レーを代表する有名な僧院だ。
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到着したのは6時過ぎ。
ここから朝日を見てやる。

夜明け前のレーは嘘のように静か。
遠くで鳴いている犬の声と自分の足音しか聞こえない。
空気が薄い中、頂上まで登るのは一苦労。
しかし眺めは最高。
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夜明けが近づき、次第に赤い袈裟を来た僧が徐々に集まってきた。
朝の祈りだ。

朝日が登ると僧院のてっぺんから僧がホルンのような楽器を吹く。
すると街のあちこちからも同じ音色が聞こえてくる。
レーの朝はこうして明けるらしい。いい朝だ。
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街もだいぶ明るくなり、次に向かったのはナムギャル ツェモ。
このあたりで一番高い場所にある僧院。
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レーの街を一望できる素晴らしい眺めだ。
カラフルな旗はレーの風景にすごく合う。
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しかし僧院はまだ開いてなかった。
次回だな。

時間的にも次が最後。
最後に向かったのはシャンティ ストゥーパ。
ここはなんと日本人が建てた僧院。
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これまでの僧院とは一味違う。少し日本チックだ。
真っ白なゴンパが青空に映えてなんとも美しい。
これまであまり宗教というものに興味はなかったが、もっと知りたくなった。
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レーの旅はここまで。
オシャレなカフェで朝飯食べて空港へ。

弾丸旅行も悪くない。
短い旅の方が記憶に残りやすいかもしれない。
また必ず来よう。
誘っていただいたIさん ありがとうございました。

次はアジャンタかな。

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“レー ラダック弾丸旅行記!” への2件のフィードバック

  1. 見いりました!すごく素敵です。
    聞こえるのは犬のなきごえと自分の足音のみ。ってとろでゾワゾワする感動!行かねば!

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